2018/06/29

義三が山梨に戻ってから二週間後、立川

飛行廠から文書が届いた。広瀬中将から

手配された飛行機を受け取りに来るように、

というお達しである。

 義三は、早速、立川に向かい、大型貨物

自動車に解体した飛行機を乗せて運搬した。

大型のサルムソン式二百三十馬力の飛行機

である。

 まだ格納庫がなかったため、自宅裏の倉庫

に保管した。

 とにもかくにも、まずは飛行機を入手する

ことができたのである。

 やっと飛行学校らしい基盤のひとつが

得られたのだ。

 これを弾みに、飛行場の建設を促進する

のだ。飛行機があれば、飛行場建設に協力

して...

2018/06/05

飛行場をつくる!

 その強い意志の実現に向けて、義三は研究

を重ね、どうすれば進捗できるかを画策した。

東京の逓信省航空局へも相談にたびたび足を

運んだ。

 来る日も来る日もそのことに注力している

と、何らかのチャンスが得られるものである。

義三は、埼玉県の陸軍所沢飛行学校の校長を

務める広瀬猛中将が山梨県出身者だという

情報を得たのだ。何か糸口が得られるかも

しれないと思い、すぐに広瀬中将に面会を

申し込んだ。

 念願の広瀬中将との面談の場で、義三は

緊張しながらも、自分も飛行学校で学んだ

身であること、国家情勢における...

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